イボ・ホクロオペとは
About
イボとは、皮膚に盛り上がってできたものの俗称で、良性のものには、ヒトパピロ-マウイルスの感染によって発症する尋常性疣贅や加齢とともに増加する褐色調の脂漏性角化症(老人性疣贅)等があります。
ホクロは医学的には母斑細胞母斑や色素性母斑と呼ばれ、メラニンという褐色の色素を産生する色素細胞(メラノサイト)が変化した母斑細胞が集まってできたものです。
一般的にはその中で比較的小さなもの(5~10㎜程度まで)をホクロといいます。
一見するとイボやホクロであっても悪性を含めた他の腫瘍である場合もあるため、一般皮膚科にて検査を受けることをお勧めするケースもございます。ですから施術をご希望の方については、施術ご希望部位を診察し、当院での施術適応の有無を決めてゆきます。
レーザーの施術とオペの違い
Feature
レーザー施術について
レーザーでの施術は、長波長で、主に水に反応するCO2(炭酸ガス)レーザーを用いて照射部位の細胞を瞬間的に焼灼することにより、色素性母斑(ホクロ)、脂漏性角化症(イボ)等の良性腫瘍の除去を行います。
メリット
切除する組織表面を焼灼しながら切開を進めていくので出血を伴わずに切除が行えます。
また、止血作業が不要な分、手術時間を短縮できます。(1つの除去につき1〜3分程度の所要時間)
デメリット
照射を受けた組織表面は基本的に火傷の状態であり、術後に赤みや隆起が長引く場合があります。小さいものであればほとんど目立ちませんが、大きなものは半年ほど赤みが続きます。
オペについて
オペは、切除部位に局所麻酔を行った後、皮膚・皮下腫瘍を切除し縫合する治療です。
※ホクロの大きさや部位によっては、ホクロの形に合わせて、丸くくり抜き、縫合しないほうが傷が目立たない場合もあります。この場合は抜糸は不要となります。
メリット
非常に細い線として皮膚を切開できるため、余計な組織を切除しないで済みます。
止血目的に部分的な焼灼は行いますが、皮膚組織が火傷をしていないため、切除部位周囲の組織の傷みが少なくて済み、傷跡がキレイに治りやすくなります。レーザーの方が傷の治りが早いと思う患者様が多いようですが、特に大きなイボ・ホクロの場合はオペがお勧めです。
デメリット
血流のある皮膚を切開していくために、オペ時に出血しやすくなります。出血が多いと、術中の視野が妨げられたり、術後の腫れが強くなることがあります。そのため、適宜止血(焼灼)が必要となります。
イボ・ホクロオペの施術について
施術時間 | 施術時間 約15分(1ヶ所につき) 問診、カウンセリング 40~50分 |
---|---|
⿇酔の使⽤ | 基本的には、CO2レーザーを使用する際も、オペの場合も局所麻酔を使用しながら行います。 |
ダウンタイム | 痛み 麻酔の効果が切れた後(術後1~2時間)に多少の痛みが生じます。 ※痛みの程度には個人差があります。 内出血 内出血が生じた場合、落ち着くまでに2週間程度かかることがあります。 赤み 治療直後~数週間は治療部位やその周囲が赤くなり(炎症後紅斑)その後茶色(炎症後色素沈着)になりますが、次第に周囲の皮膚の色と馴染んできます。 傷跡 しばらく目立つ場合があり、落ち着くまでに半年~1年かかることもあります。 ※紫外線にあたると、傷口が目立ちやすくなるため、切除部位は当院処方のテープで保護または日焼け止め等を使用し紫外線にあたらないようにしてください。 |
術後のケア | シャワー浴 当日から可能です。 洗顔・入浴 翌日から可能です ※当日は切除部位を濡らさないようにしてください。翌日以降は、切除部位を強くこすらなければ洗顔や入浴等で濡れることは問題ありません。 お化粧 保護テープの上からであれば翌日から可能です。(切除部位へ直接お化粧することはお控えください) ※治療当日は激しい運動や飲酒はお控えください 抜糸までは、1日2回軟膏を塗布しテープを貼る処置を行っていただきます。(テープの上からであれば洗顔、お化粧は可能です) 抜糸後は傷跡が目立たなくなるようにテープ保護を継続してゆきます(傷の状態により保護する期間は異なりますが1~3ヶ月程度の場合が多いです) 抗生剤を1日分、また疼痛時鎮痛剤の内服を行ってください(当院処方) ※術後の保護処置期間終了後も傷口が紫外線にあたると傷口が目立ちやすくなるため当院処方のテープで保護または日焼け止め等を用いて紫外線に当たらないようにしてください。 |
こんな方におすすめです
Recommendation
- 顔のイボ・ホクロが年々増えてたきた気がする
- シミの部分がイボになってきた
- 目の周りや額に小さな脂肪の塊のようなものが出来ている
料金
Price
(税込)
カウンセリング料 | ¥3,300 | |
---|---|---|
いぼ・ほくろ | 1個(1㎜~2㎜) | ¥8,800 |
1個(3㎜~) | ¥13,200 | |
同一サイズ追加毎(1㎜~2㎜) | ¥4,400 | |
同一サイズ追加毎(1㎜~2㎜) | ¥6,600 | |
抜糸代 | ¥3,300 |
※他院手術の抜糸はお受けできません
治療の流れ
Flow
1.スタッフ問診
医師がほくろやイボの大きさや性状、部位を確認いたします。
イボ・ほくろ以外の腫瘍が疑われる場合には他院での病理検査をおすすめすることもございます。
手術またはレーザー適応となった場合には、詳しい治療の流れについてご説明します。
※腫瘍の大きさや深さによっては一度に除去せずに3~6ヶ月間隔で複数回に分けて治療を行う場合があります。
2.ドクターカウンセリング
医師がほくろやイボの大きさや性状、部位を確認いたします。
イボ・ほくろ以外の腫瘍が疑われる場合には他院での病理検査をおすすめすることもございます。
手術またはレーザー適応となった場合には、詳しい治療の流れについてご説明します。
※腫瘍の大きさや深さによっては一度に除去せずに3~6ヶ月間隔で複数回に分けて治療を行う場合があります。
3.施術前の準備
お化粧をされている場合には、施術前に洗顔をしていただきます。
4.施術開始
切除は周囲の組織をなるべく傷めないようメスを使用し、バイポーラにて止血処理後、縫合を行っていきます。
縫合は、数か月で分解吸収される縫合糸にて行う「減張縫合」と、皮膚の表面をキレイに合わせるための「皮膚縫合」の2層で行います。
皮膚縫合には非吸収糸を使用するため、1週間後に抜糸のためにご来院いただきます。※抜糸が不要なケースもあります。
5.施術終了
施術部位は傷の状態に応じ専用テープで保護を行います。
施術後の注意点や処置方法、内服薬について説明させていただきます。
抜糸が必要な場合には約1週間後に抜糸を行います。
治療がお受けできない方
・禁忌事項
Caution
- 麻酔アレルギーのある方
- 妊娠中の方または妊娠の可能性のある方
- 切除するイボ・ホクロが悪性の可能性がある方
- 現在施術部位に病変のある方
- 抗凝固剤使用中の方
- 現在、持病のある方は施術の可否をかかりつけ医にご相談ください
よくあるご質問
Faq
オペでイボ・ホクロを取ると跡はどのくらいで消えますか。
オペで切除した場合も、レーザーと同様傷跡はしばらく目立つ場合があり、落ち着くまでに半年~1年かかることもあります。
ただしこちらも、その間常に目立っているわけではなく、徐々に傷跡・色味は目立たなくなってゆきます。
紫外線にあたると傷跡が目立ちやすくなるため、当院処方のテープで保護していただくか日焼け止めを用いる等紫外線対策をしてください。
1回の施術で何個まで施術可能ですか?
小さなイボ・ホクロであれば全て取ることも可能です。中には10個、20個と沢山取る方も大勢いらっしゃいますが、当院では、まずは初回数個試してみて、その傷跡や赤みなどの様子をご覧いただいてから、残り全ての治療を行う方が多いです。
イボ・ホクロのオペの後には、別の治療はいつから出来ますか。
お受けいただく治療によって異なりますので、こちらはドクター・スタッフに直接ご相談ください。